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富山県知事 石井隆一

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「世界で最も美しい湾クラブ」フランス総会等への出席参加結果報告について(5月7日)

<要旨>

 4月16日(月)深夜から21日(土)にかけて、「世界で最も美しい湾クラブ」2019年総会の本県開催の正式決定に向けてフランスを訪問し、湾クラブ総会でプレゼンテーションを行い、幸い、日本初の湾クラブ総会の富山県開催を正式決定いただきました。

 また、この機会に、パリで開催された「とやま伝統工芸PR展示会」を視察・激励するとともに、在フランス日本大使公邸での交流会を同大使館と共催し、とやまの伝統工芸のPRに努めました。

 さらに、スイスにある世界有数の船会社「MSCクルーズ社」を訪問し、同社のクルーズ客船の伏木富山港への寄港のお礼を申しあげるとともに、今後の寄港の拡充を要請するため、オノラートCEOなどとお会いし、懇談しました。 

 

 本稿では、今回のフランス及びスイスへの訪問のうち特に印象深かった事項について少し詳しく報告します。なお、フランス訪問については「美しい富山湾クラブ」の永原功会長などにご同行いただきました。フランス、スイスを通しての全体行程は、最終頁に掲載しております。

 

 

1 フランス訪問

(1)「とやま伝統工芸PR展示会in Paris」視察

 4月17日(火)、パリに到着して、まず、13時50分から14時20分まで、Discover Japan Paris(ディスカバージャパンパリ)で15日(日)から19日(木)まで開催している、「とやま伝統工芸PR展示会in Paris」を視察しました。

ア 塩川嘉章社長からの挨拶と説明

 冒頭、ディスカバージャパンパリを運営している株式会社エニスの塩川嘉章代表取締役社長から今回の「とやま伝統工芸PR展示会 in Paris」の概要について、①富山県の伝統工芸品は質が良いものが多いが、職人は概して発信が得意でなく、販路開拓が進んでいないケースが見られる。今回ワークショップを行ったシマタニ昇龍工房の島谷さんや川原製作所の川原さんなど若い世代は、海外でのPRに果敢にチャレンジしており、今後も県の支援を頂きたいこと、②既存の商品をただパリの展示会へ持ってきても、現地のニーズと合っておらず、販路拡大に繋がらないことが多い。そのため、私がフランス人デザイナーのヤニック氏と高岡の職人とのコラボレーション「アトリエ匠プロジェクト」を立ち上げ、販売市場のニーズや生活様式を踏まえた商品開発を行っており、試作品の段階で既に注文も入っていること、③今回の伝統工芸品展は評判が良く、これまで約200人の方に来場いただき、特に島谷さんや川原さんの実演は人気が高かったこと、④来場者アンケートでも「素晴らしいワークショップだった」、「洗練された作品だ」、「少し遠いが富山に行きたい」、「なぜ販売しないのか。ぜひ買いたい」といったご意見を頂いていること、などについて説明をいただきました。

 その後、塩川氏の案内により店内を視察しました。高岡銅器や高岡漆器、昨年11月に国の伝統的工芸品に指定された菅笠、フランス人デザイナーとのコラボレーション(アトリエ匠プロジェクト)により誕生した漆器製品(表面を磨き鏡のように姿をうつす漆器など)や、島谷さんが製作したランプシェード、さらに、能作の錫製品や山口久乗のおりんなど、22社111点が展示されていました。塩川氏によれば、15日からスタートした今回の展示会の作品の多くは、シンプルなデザインで実用性も高い、また製品の背後にある歴史や精神性なども感じられる、などの理由で、フランス人からの評価が非常に高いとのことでした。 

イ 私からのご挨拶と激励

 私から、①今回の展示会については、デザインの世界的な中心地であり、工芸についても関心が高く、目利きの方も多い、また、デザイナーなどの幅広い人的ネットワークもあるといったパリの魅力を大いに活かしたい。直接展示会に来てくださる方だけでなく、富山県の職人の優れた技術を直かに、見ていただいた方々のネットワークを通じて多方面に評判が広がっていくことを期待していること、

 また、②富山県では、この約30年間で伝統工芸品の売上高は従前の3割位に、企業や職人の数も約4割位に減少してきたといわれ、これは全国的な傾向であるが、他方で、富山県ではここ数年来、能作さんをはじめ、島谷さんなど、比較的若い人たちを中心に、危機感をバネに伝統の技を大切にしつつも新しい感覚で伝統工芸品の製作や海外販路開拓に取り組む動きが活発になっており、大変心強く思っていること、

 ③県としては、4年前に私が団長を務めニューヨークで開催した伝統工芸品の展示会が期待以上に好評であったことから、その翌年(3年前)に再度同地で若手中心の展示会を行ったほか、3年前のミラノ万博をきっかけにミラノで2度にわたって展示会を開催し又は参加してきた。幸い、今回、参加いただいた川原さんのように、意欲的で才能のある若い世代の職人や作家の方々が増えつつあるので、今後とも、極力応援していきたいこと、さらに、④今年は日仏友好協定締結160周年を記念して各種イベントが開催されるが、来年2月のジャポニスム2018公式企画 第6回『「伝統と先端と」~日本の地域の底力~』に富山県も出展することとしていること。

 今後、⑤「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟が4年前に認められた富山湾や、国際的な山岳観光地である立山黒部の世界ブランド化に加え、富山県そのものを産業、文化やそれを担う人の魅力を中心にブランド化していくことを目指したいと考えており、塩川氏にも協力をお願いしたいこと、などをお話しました。

  

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(2)パリ国際大学都市日本館視察

 その後、15時15分頃から約20分間、短い時間でしたが、現地ガイドの方の案内により、パリ郊外のパリ国際大学都市の日本館を視察しました。同館では、パリ国際大学都市屈指の芸術作品として高い評価を受けている藤田嗣治の大きな油絵の壁画2点(①「欧人日本へ渡来の図(1929年、300×600㎝、大サロンの奥の壁画)」、②「馬の図、玄関廊下の奥の壁画」)を鑑賞することができました。

 ①の壁画の中央に描かれている「二人の裸婦」は、昨年8月、富山県美術館の全面開館にあわせて県が購入・収蔵した藤田嗣治の作品「二人の裸婦」と同等のモチーフとなっており、感慨深く拝見しました。

 また、同館の周囲は、1,825㎡におよぶ日本庭園となっており、また、正面玄関に面した道路とは反対側の同館の裏側に面した道路からみると、城郭のようにみえて独特の存在感があり、パリの大学都市の一角に日本的な精神性を感じさせる独自の空間、雰囲気を創り出していました。

 

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(3)マイヨール美術館「藤田嗣治の特別展」視察

 藤田嗣治(レオナール・フジタ)は、20世紀初頭にパリで活躍したフランスで最も有名な日本人画家といえますが、その没後50周年にあわせ、16時から約30分間、マイヨール美術館で開催されている同氏の特別展を視察・鑑賞しました。フランスをはじめ多くの欧米系の来館者で賑わっており、藤田の人気、評価が今日なお高いことを実感しました。

 フランス各地に点在する藤田作品が集められ、女性や猫、自画像で知られるフジタの100点以上の優れた多彩な作品を鑑賞することができ、誠にうれしく思いました。また、幸い富山県美術館が所蔵することとなった藤田の「二人の裸婦」は、1929年に制作された絶頂期といわれる「乳白色の時代」の代表作であり、あらためて富山県が藤田嗣治の素晴らしい代表作を確保できたことを再認識することができました。また、この絵を収蔵していることで富山県美術館の評価が一層高まり、国内はもとより欧米からの誘客にもつなげられるのではないか、とありがたく、感慨深く存じました。

 

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(4)在仏日本大使公邸での「とやま伝統工芸PR展示会in Paris」交流会等

 その後、在仏日本大使公邸を訪れ、17時25分から30分ほど、木寺昌人駐フランス日本国特命全権大使と面会しました。

 木寺大使からは、4年前に「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟が承認された富山湾の活用と保全についての官民挙げた取り組みや若手職人の実演なども含め伝統工芸のPR展示会の開催など、富山県の積極的な取り組み等について評価をいただくとともに、フランスの政治経済情勢や、ヨーロッパ情勢、北朝鮮問題などについて意見交換を行うなど、貴重な機会をいただきました。

 その後、公邸内の別の会場で、18時20分から21時まで、パリ在住美術館関係者、現地メディアやデザイナーなど、総勢約110名のご参加のもと、在仏日本大使館との共催により、「とやま伝統工芸PR展示会in Paris交流会」を開催しました。

ア 木寺大使のご挨拶

 主催者挨拶として、木寺大使から、まず富山県のプロモーションのためのレセプションを開催できることをうれしく思うこと、石井知事は私が在中国日本大使だった時から国際交流に積極的に取り組まれていたこと、富山県が豊かで美しい自然を有していること、おいしい水とおいしい米により良質な日本酒も生産されていること、今年はジャポニスム2018の開催年であり、日本文化に触れる機会が増えること、本日は富山県の様々な魅力を発見してほしいことなどを述べられました。

イ 私からのご挨拶と説明

 次に、私から、①日仏友好160周年の記念すべき年に、パリの日本大使公邸で伝統工芸品のPRをできることは光栄であると申しあげるとともに、②1900年のパリ万博で事務局の事務官長を務め、ジャポニズムの立役者として活躍したこと等からレジオン・ドヌール勲章を受章した高岡市出身の林忠正のことが思い出されること、③先ほどパリ国際大学都市日本館で藤田嗣治の「欧人日本へ渡来の図」など2枚の大きな壁画を、また、マイヨール美術館で藤田嗣治の没後50周年特別展を、各々拝見したが、昨年8月に全面開館した富山県美術館に藤田の代表作の一つである「二人の裸婦」が所蔵されたこと等とあわせて、富山県とパリとの深い繋がりを改めて感じたことをお話しました。

 また、④後程、デモンストレーションを行う島谷好徳さんは400年以上前からの伝統技術を継承しているだけでなく、現代にフィットした新商品の開発により新たな飛躍を目指していること、川原隆邦さんは昨秋、文化庁と北陸三県が共催して実施した国際北陸工芸サミットの50才以下を対象とするアワードにおいて、世界34カ国1地域からの応募作403件のなかで最優秀賞を受賞したこと、などを紹介しました。

 加えて、⑤富山県は立山連峰から富山湾までの高低差4,000メートルを、直径40~50キロメートルの富山平野が繋ぐダイナミックの地形を有していること、⑥富山湾は、4年前に、ユネスコの支援する「世界で最も美しい湾クラブ」への加入が承認されたが、明後日、ラ・ボールの「湾クラブ」の総会において、来年の2019年「湾クラブ」総会の開催地として富山県が立候補するプレゼンテーションを行い、ご賛同をいただきたいと考えていることを説明しました。

 

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ウ ヤニック・デュフェ氏のスピーチと永原氏による乾杯

 次に、フランス人デザイナーのヤニック・デュフェ氏から、①日本全国をあちこち回ったが、富山県には向上心があり将来に目を向けている職人が多いこと、②富山県の職人とフランスのデザイナーのコラボレーションにより新たな商品を開発するアトリエ匠プロジェクトが開始できたのは、こうした気概のある富山県の職人のおかげであること、③フランスの手仕事はどんどん衰退しており、伝統を生きる日本の職人と現在を生きるデザイナーが組むことで、日仏の架け橋となりたいことなどについて、スピーチがありました。

 次に、日本工芸会富山支部の永原支部長から、日本では、来年2019年にラグビーワールドカップが、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催される。また、2024年にはパリでオリンピック・パラリンピックが開催される。こうしたビッグイベントを通じて、今後、両国の相互理解がさらに深まることを期待しているとご挨拶いただき、その後、永原支部長のご発声により参加者全員が富山県の地酒で乾杯しました。

エ 島谷氏と川原氏によるデモンストレーション

 その後、島谷さんと川原さんがデモンストレーションを行いました。島谷さんはおりんの調音及びすずがみの実演を行いました。すずがみについては島谷さんが金づちでスズをたたく作業を実施すると、参加者は間近かで身をかがめて見入り、カメラやスマートフォンで写真に収め、拍手も出て盛り上がりました。また、川原さんは立山杉など原料のコウゾから皮をはいだ植物繊維を使って極薄で多様な模様をつくれる和紙の魅力を紹介し、「和紙は日本が世界に誇れるもので、富山の小さな村から世界に出して未来をつくっていきたい」と述べました。多くの来場者が興味深そうに見入り、特にフランス人の女性の方々が概して男性以上に熱心に和紙に触れながら風合いを確かめたり、質問しているのが印象的でした。会場内では、富山県の伝統工芸品の展示に加え、地酒の試飲も行われ、参加者からは大変好評で、「富山県に近々訪問してみたい」、「富山県を雑誌で紹介したい」といった声も聞かれました。

 

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(5)「世界で最も美しい湾クラブ」総会行事(シンポジウム)

 4月18日(水)、午前6時半にホテルを出発し、永原会長等とともにパリ・オルリー空港から飛行機でナント空港に着き、車を乗り継ぎ、昼過ぎにようやく湾クラブ総会が開催されているヴァンヌ市に到着しました。12時45分からの昼食をはさんで、14時すぎから17時頃まで、総会プログラムである地元ヴァンヌ市主催による、シンポジウムを拝聴させていただきました。

 シンポジウムでは、ソンム湾、モンサンミッシェル湾、マルティニーク島フォール・ド・フランス湾、ジロラッタ湾、グアドループ島サント湾について、各々を代表する者(市、大学、財団、フランス政府など)から、各湾の自然景観や環境保全の取組みの発表とともに、今後も環境を守りつつ、湾クラブの国際的ブランド力を活かしながら、観光振興、地域活性化を図っていきたいとの説明・報告がありました。その内容についてご関心のある方は、「世界で最も美しい湾クラブ」フランス総会等参加概要報告(富山県HP「H30.4.23知事記者会見」http://www.pref.toyama.jp/cms_cat/401010/kj00018919-002-01.htmlをご覧下さい。

 美しいしい湾の保全と活用は、すべての加盟湾の共通の課題であり、各湾の特性に応じた取組みが行われていることを、実感できる貴重な機会となりました。

 

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(6)「世界で最も美しい湾クラブ」20周年記念行事

 ①ヴァンヌ市でのパレード等

 シンポジウム終了後、午後6時頃にヴァンヌ市庁舎前に総会出席者が集合し、市庁舎正面玄関において、メイラ理事長、地元ヴァンヌ市のロボ市長をはじめ、出席者全員による記念写真の撮影が行われ、湾クラブ創設20周年記念の関連行事がスタートしました。その後、湾クラブ総会出席者全員参加による市内パレードが行われ、地元音楽隊によるケルト音楽の演奏のもと、総会出席者が加盟湾毎に分かれ、クラブ旗と母国旗の小旗を手に、ヴァンヌ市庁舎前から湾クラブ本部のある「世界で最も美しい湾クラブハウス」まで、約500メートルを行進しました。

 なお、富山県参加者は、湾クラブ加盟を記念して製作した特製の法被(背中に湾クラブロゴマークをデザインしたもの)を着てパレードに参加したところ、欧米では珍しかったようで、クラブ会員のみでなく、沿道の市民・観光客からもご注目をいただき好評でした。沿道には、湾クラブ設立20周年を祝うため、大勢の市民が集まり、祝賀ムードは最高潮に達しました。パレードの終着点の「世界で最も美しい湾クラブハウス」(湾クラブ本部)に到着し、音楽隊の演奏が終わると、参加者から盛大な拍手が巻き起こり、パレードは終了しました。

 

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 そして、「世界で最も美しい湾クラブハウス」に到着後、同ハウス内で、湾クラブ創設から今日までの20年間の歩みを紹介するパネルや写真、各加盟湾ゆかりの品を展示したショーケースなどを視察しました。また、メイラ理事長からクラブハウスを湾クラブへ寄贈したヴァンヌ市への感謝の言葉が述べられるとともに、湾クラブ創設に貢献した3名の方(うち1名はブルーノ・ボダード現湾クラブ事務局長)への記念品の贈呈、20周年を記念したプレートの除幕式等がサプライズで挙行されました。記念プレートには、メイラ理事長の名により、これまでの湾クラブの歩み、今後のさらなる発展に向けた誓いの言葉が刻まれています。

 

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 ②湾クラブ創設20周年記念祝賀会と各湾を代表する音楽や歌の披露

 展示会の視察終了後、バスでヴァンヌカジノクラブへ移動し、湾クラブ創設20周年記念祝賀会に参加しました。この祝賀会には、湾クラブ総会出席者はもとより、ホスト湾であるモルビアン湾&ギブロン湾、ラ・ボール湾、モンサンミッシェル湾の行政・観光・経済等の関係者など、総勢160名を超える盛大な祝賀会となりました。

 冒頭、地元ヴァンヌ市のロボ市長から、歓迎のご挨拶がありました。食事の合間を縫って、メイラ理事長をはじめ主な役員の方々にご挨拶した際に、2019年湾クラブ総会の候補地として富山県を選定いただいたことに対するお礼を申しあげるとともに、永原会長にもご協力いただき、富山県の伝統工芸品を記念品としてお渡しました。このほか、新たに制作したAR(Augmented Reality・拡張現実)を活用した富山県観光マップにタブレット端末をかざして神秘の海・富山湾をはじめ立山黒部アルペンルート、世界遺産五箇山合掌造り集落、国宝瑞龍寺など本県の多彩な魅力を短い動画でアピールしました。

 

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 さらに、祝賀会では、各加盟湾を代表する音楽がBGMとして順に放送されるサプライズが用意されており、それぞれの国の文化の違いを楽しむことのできる趣向となっていました。なお、富山県は、「ふるさとの空」の管弦楽バーションが放送されましたが、諸外国の皆さんにも好評でした。

 このほか、会場では、グル前理事長の製作による湾クラブ創設20周年を振り返る動画(それには、2014年10月の富山湾の湾クラブ加盟時の写真や、2015年10月の「全国豊かな海づくり大会」に合わせて、グル理事長(当時)とボダード事務局長がご来県された際の写真なども含まれていました)が披露されたほか、20周年を祝う巨大バースデーケーキの披露など様々な余興やサプライズがあり、会場は長時間にわたり大変な盛り上がりとなりました。最後に、ボダード事務局長から閉会の挨拶がありました。

 このように、20周年記念行事は、趣向を凝らした様々なおもてなしが準備されており、2019年の富山県総会の開催に向け、大変参考になりました。

 

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(7)「世界で最も美しい湾クラブ」総会

 4月19日(木)、午前7時半にホテルを出発し、車で湾クラブ総会が開催されるラ・ボール市へ移動しました。9時半から総会が開催されました。

 ア 主催者挨拶

  ①ラ・ボール市長 イヴ・メテロー氏挨拶

・モンサンミッシェル ― タージマハール、万里の長城に並ぶ人類遺産 

・世界で最も美しい湾クラブの発展について

ヴァンヌ市長デビッド・ロボ氏、クラブ創立メンバーへの感謝

・海洋経済の地域経済への重要性

(例1)サンノゼの大型クルーズ船の造船 ― 昨年はクィーンエリザベスII世号が竣工。

(例2)西部の観光による利益は10億ユーロ以上、20,000の雇用を創出。

(例3)海の活用 ― 海洋エネルギー / 再生可能エネルギー

セマライの風力発電、水力タービン(米国)、潮力発電(スコットランドで最新テクノロジーの研究)

・取り組むべき課題

地球温暖化による海面上昇で洪水が頻発(降雨の増加のみが原因ではない)。

海洋汚染

窒素流入による富栄養化

海洋ゴミ、主にプラスチックゴミが生態系にも影響

石油流出等で海洋の健全性が損なわれている。

これら課題に対する答えは一つではなく賢く解決する必要がある。

・養殖の牡蠣を含め豊富な海洋資源は、生物の食物ともなっているので、種の多様性を考える上でも海洋資源の保全が必要。

・メンバー湾間の情報交換を通じて美しい海を利用保全するよう、人類は責任を持って対処していかなければならない。

②メイラ理事長挨拶

・ラ・ボール市の第13回ワールドコングレス開催支援への謝辞

・20周年を迎えたクラブの歴史(グル前会長撮影の写真によるクラブの歴史紹介)

・新たなメンバー湾の紹介

・メンバー湾が緊密な関係を築き、優良事例、ノウハウ及び知識の共有を通じて、より効果的な施策の実行、ひいてはより良いビジョン形成ができ、全ての加盟湾の利益へとつながる。

・理事長任期後半にクラブの知名度が一層上がり、より強力な体制になったことは喜ばしい。

イ ラ・ボール市の環境保全と観光振興の取組み

ラ・ボール市副市長及びアトランティアホール支配人による説明・報告

○ ラ・ボール市は、当初エクスブラック地区のみの村であったが、新鮮な魚を西部の大都市に輸送する鉄道が建設され拡大し、19世紀終わりには、ビジターセンターを含む観光客のための施設が整備され、観光が重要な産業となる。

○ フランス西部の大都市やパリに近いロケーション ― TJV(仏新幹線)や高速道へも15分でアクセスできるため、フランス全土から人々が訪れ、フランス各地の様式の住宅が建設される。

○ 海岸線の浸食により湾の自然遺産である松林が消滅した事実を重く見て、民間であっても海岸の森林伐採は現在禁止されている。

・植林による自然環境の保護

・ラ・ボールビラ等、2,000の住宅を文化遺産として保護

○ ラ・ボール(ゲランド)の塩田

2,000年以上の歴史

塩の質は塩水の質に依存することから水質保全が図られてきた。

広大な塩田で年間2000トンの塩を生産

各塩田は畔で囲まれ独立した生態系を保持

○ 観光客の年間ホテル滞在数は全体で1,300万泊で雇用も創出している。

・観光が地域経済に占める割合は10~12%

○ 企業による国際的なスポーツイベント「ワールドゲーム」の開催で、世界中から6,000人の選手がラ・ボールに集結し、経済効果を生んでいる。

 さらに、ラ・ボール市観光局長から、環境と観光キャパシティについての補足説明がありました。

ウ 2019年湾クラブ総会の開催候補地としての富山県のプレゼンテーション

○ 美しい映像による富山県の多彩な魅力の紹介

・神秘の海・富山湾や雪の大谷などの立山黒部の豊かで美しい自然、多彩な歴史・文化、お魚をはじめ美味しい食など本県の多彩な魅力を四季ごとに美しい映像でアピール(約3分)

 次に、私から、約15分、プレゼンテーションを行いました。その主な内容は次のとおりです。

○ 挨拶・パワーポイントを用いたスピーチ(英語)

① 富山県は地方の中では屈指のものづくり県で、特に、医薬品生産額は日本一であること

② 富山湾越しの雄大で美しい立山連峰は、1300年前、当時の越中国守であり、世界最古の短詩集の一つである万葉集の編纂者で歌人でもあった大伴家持が「神からならし」と詠むなど古来から神の山として知られていること(大伴家持を如何にイメージしていただけるかが課題でしたが、馬で延槻川を渡渉する家持の姿を佐竹美保氏の絵画で示すことで相当に理解が深まったように思いました。)

③ 神秘の海・富山湾では、蜃気楼、埋没林、ホタルイカなど貴重で稀な自然現象・生態系がいくつもみられること

④ 伏木富山港は大型クルーズ船の受入れ可能、新湊マリーナは日本有数の規模として整備、湾岸サイクリングコースの整備サイクリング大会の開催(数人のサイクリストが疾走する写真を示し、「This Cyclist on the Right, Looks young, doesn't he? It's Me. 」とアドリブを入れましたら、やや堅めだった会場に笑いが起こりました)、日本最大のヨットレース・タモリカップの開催、マリンスポーツの振興のほか、県民参加の海岸清掃、藻場づくり、水質保全など環境保全活動、NOWPAPの地域本部の設置協力国際環境保全活動への支援など、富山湾の魅力の活用・保全の取組み

 

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⑤ ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を2つ獲得し最高評価を得た「立山黒部」の自然・環境保全(春の高さ20mに及ぶ雪の大谷の魅力、自然植生保護のための日本唯一のバスの排出ガス規制雷鳥保護)・歴史文化(日本の霊山の中で唯一、女性の魂の救済のために開催される布橋灌頂会、世界遺産の有力候補といわれている立山砂防、世界トップクラスの大規模な黒部ダム等)などの多彩な魅力

⑥ 世界遺産五箇山合掌造り国宝瑞龍寺ドラえもん(作者の藤子・F・不二雄氏は富山県高岡市の出身だと説明すると興味を持った方が少なくないようでした。)、伝統工芸の貴重な体験などの産業観光、富山県美術館富岩運河環水公園、「世界で最も美しい」といわれるスターバックス、ユネスコ無形文化遺産に登録された3つの祭り、砺波市のチューリップフェアや利賀での世界的な演劇祭(SCOT)の毎年開催(2019年にはシアターオリンピックスの開催)など豊富な観光資源

 

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⑦ 日本海には約800種類の魚が生息しているが、このうち約500種類の魚が生息する富山湾は、「天然の生簀」と呼ばれている。その富山湾から獲れた新鮮で美味しい魚とお米で握られた「富山湾鮨」や、地酒、「ミシュランガイド」や「ゴ・エ・ミヨ」にも高く評価された飲食店・レストランなど、食の魅力が多彩であること

⑧ 清らかな水、新鮮な魚、日照が強すぎないことにより、富山の女性は、昨年、美肌日本一となったこと("Everyone, in particular, Ladies Present here, Please visit Toyama and become more beautiful."と申し上げると、会場がとても和んだようでした。)

など本県の多彩な魅力を世界からの参加者に説明・アピールしました。加えて、

⑨ 天皇・皇后両陛下のご臨席の下に開催された「全国豊かな海づくり大会」「全国植樹祭」といった国民的行事や、「G7富山環境大臣会合」などの国際会議において富山湾の魅力と「世界で最も美しい湾クラブ」について積極的に発信していることや、県単位では日本初のレジ袋の無料配布廃止や、ごみの発生抑制など東アジア地域の自治体と連携した国際環境協力、県、沿岸市町、「美しい富山湾クラブ」をはじめとする各般の民間組織との官民連携による富山湾の活用と保全のための積極的な取組みについてもアピールしました。

 

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⑩ 最後に、富山県総会の日程(2019年10月中旬の5日間)、会場候補地などを記載した開催イメージ案を資料配付するとともに、総会行事に加え、富山湾岸をはじめとする美しい自然景観や歴史的・文化的な観光スポット、さらには「昼セリ見学」、「寿司の手作り」、「鋳物製作」、「和紙すき」の体験など、複数のエクスカーションも企画したい旨を説明し、来年は是非、富山県でお会いしたい、その際には富山湾をはじめ富山県の魅力を満喫していただきたい、と呼びかけると、会場から盛んに拍手が送られました。

 

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 プレゼンテーションが終わり、自席に戻る途中や休憩時間に、台湾の元オリンピック・メダリストから「素晴らしかった」と声をかけていただいたほか、多くの出席者から握手を求められ、大変うれしくありがたく思いました。このように、何とか大過なくプレゼンテーションを行うことができたのは、協力してくれた県職員の皆さんや準備段階で適切な助言をいただいた通訳の方のお蔭であり、誠にありがたく思っております。

エ ラ・ボールの塩田視察

 総会の午前の前半にラ・ボールの塩田についてプレゼンテーションされたラ・ボール市のフィリップ・ジェルヴォ副市長が、私のプレゼンテーションの終了後の休憩時間に私の側にいらっしゃり、今のプレゼンテーションは大変良かったと言っていただきました。そこで、私から、同副市長のプレゼンが立派だった。特に塩田についてのお話がとても興味深かったと申し上げました。同副市長は「石井知事が塩田に興味あるのなら、今から、是非私の車で塩田を見にいきましょう」とお誘いいただき、せいぜい一時間以内で、次の日程の昼食会場に到着できるからということで塩田視察が決まりました。参加者は、運転のフィリップ副市長のほか、私と、永原会長、マチユ・グラセCIR、小杉秘書課長の5人です。

 まずは塩田風景が広がる街並みを車窓から眺めながら、私から「ラ・ボールは別荘が多いのでしょう」と訊ねたところ、フィリップ副市長から「ラ・ボールの人口は1万7千人ほどで、人口と別荘等に滞在する人口比率は3対7である」との説明をいただきました。塩田作業の人たちがいる場所で降車し、塩田の経営者ジョエル・ヌリ氏から実際に作業で使用する道具などを見せてもらいながら塩田についての説明を受けました。塩田による塩づくりはこのラ・ボール地域の伝統産業で、昔からの伝統的手法で質の高い塩がとれることが地域の誇りとなっているように感じました。昨年は30トンの塩を作ったが、塩づくりを決定づけるのは「海水」「太陽の光」「風」だとことでした。

 熱心にご説明をいただいた後、ジョエル・ヌリ氏から折角だから粗塩2㎏と塩の花500gをプレゼントするとの申し出をいただきましたが、夕方から夜にかけて乗降する3つの空港(ナント空港、シャルルドゴール空港、ジュネーブ空港)での規制もあり、持って帰るのは極めて困難だということで、ご厚意だけありがたくいただきます、とお答えしました。

 その後、ヨットハーバー付近の昼食会場に、12時45分頃、副市長の車で到着し、メイラ理事長はじめ役員、会員の皆さんとご一緒に美味しいカキなどの食事を楽しませていただきました。

 

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オ 2019年湾クラブ総会の富山県開催についての決定など

 昼食をはさみ午後の総会決議で、2019年総会の富山県開催が全会一致で決定しました。メイラ理事長から、「日本初となる2019年湾クラブ総会の富山県開催が正式決定したことにお祝いを申しあげる。日本の環境保全や産業文化の力は優れており、特に富山県は医薬品産業が盛んである一方で、G7環境大臣会合も開催されるなど魅力がある。これまでの富山県の豊かで美しい富山湾の魅力の活用・保全の取組み自然環境保全への富山県民の熱意に敬意を表したい。2019年総会の富山県開催の成功を確信している。」とのお祝いの言葉をいただいたほか、私や、永原「美しい富山湾クラブ」会長をはじめ富山県関係者にたくさんの参加者から、お祝いの言葉が寄せられました。

 続いて、新規加盟湾として、エイラート湾(イスラエル)、九十九島湾(佐世保市)の簡単なプレゼンテーションの後、メイラ理事長から各湾の代表者に加盟証書が授与され、新たに2つの湾が加盟し、湾クラブの加盟湾が43湾となったことが報告されました。また、ルアンダ湾(アンゴラ)が新規加盟候補湾として紹介され、今後、現地調査が行われることとなりました。

 

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2 スイス訪問 - MSCクルーズ社訪問

 4月20日(金)、10時から1120分まで、スイス・ジュネーブに本社があるMSCクルーズ社を訪問しました。

 

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ア ソニア執行役員との懇談

 冒頭、ソニア・アディレッタ執行役員らと挨拶を交わした後、私から、まず、来月8日の「MSCスプレンディダ」の伏木富山港への初寄港に対するお礼を申しあげ、現在、地元高岡市と連携し、歓迎セレモニーなどの準備を進めていることを説明しました。

○ その後、配布したパワーポイント資料に基づき、伏木富山港(伏木地区)の優れた港湾機能として、①22万トン級のクルーズ客船の寄港に対応できる施設が整備されていること、②約100台のバス駐車が可能であること、また、クルーズ船寄港時には、①シャトルバスの運行、②ふ頭での観光案内所やフリーWi-Fiスポットの設置、③入港歓迎式典の実施、④出港時の花火でのお見送りなど、あたたかい「おもてなし」で乗客の皆様をお迎えしていることなどを説明しました。

○ 次に、昨日、「世界で最も美しい湾クラブ」総会において上映した富山県の四季ごとの映像で、本県の多彩な観光資源の魅力を紹介しました。

 

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○ その後、パワーポイント資料の説明に戻り、①ミシュラン・グリーンガイド富山WEB版で、立山黒部アルペンルート雪の大谷五箇山合掌造り集落の3か所が三つ星評価をいただいたことや、②春夏秋冬四季それぞれに多彩な魅力があること、③「富岩運河環水公園」や「富山県美術館」などの新たなスポット・施設、④「国宝瑞龍寺」やおわら風の盆、さらにユネスコ無形文化遺産に登録された三つの曳山行事などの歴史・文化、⑤五箇山和紙すき、はた織、木彫、鋳物製作、寿司の手作りなどの伝統的・文化的な体験、⑥アウトレットモールでの買い物や富山湾の海の幸に代表されるおいしい食べ物など、魅力あふれる観光資源に恵まれていることをアピールしました。

○ さらに、「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟を契機として「富山湾岸サイクリング」や日本最大級のヨットレース「タモリカップ」の開催等、新たな取組みを積極的に進めており、昨日開催されたフランス総会で、来年、日本で初めてとなる「世界で最も美しい湾クラブ」総会の富山県開催が決定したことを強調しました。

○ その後、いくつかの具体的なモデルルート案、例えば、同じく「湾クラブ」に加盟する松島湾、駿河湾、宮津湾との連携クルーズも含めて提案し、来年以降の寄港計画において、さらなる伏木富山港への寄港を検討いただくよう要請しました。

○ 執行役員のソニア氏からは、MSCクルーズの乗船客に対する富山県が提供できる魅力的な「おもてなし」や「観光資源」の素晴らしいプレゼンを知事からお聞きし、あたかも私がその場を体験しているかのように感じたとの感謝の言葉をいただきました。また、ご提案のモデルルートについては、今後検討していきたいとの発言がありました。さらに、伏木富山港は非常に魅力的な港であると認識しており、来月の伏木富山港への初寄港を契機に、是非、今後の関係構築を図っていきたい旨の発言がありました。これに対し私から、この機会を縁に、ぜひ富山県へお越しいただきたいと要請しました。

 

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イ オノラートCEOとの懇談

○ その後、当初都合がつかないとの連絡のあったCEOのオノラート氏が懇談に参加されました。同氏から、2020年までに日本への新造船投入計画があり、今後、日本でのMSCクルーズ社の存在感を高めていくとともに、日本のマーケットシェアを増加させ、新規客、特に欧州やアジアの客を増やしていきたいとの説明がありました。また、何度もカリブ海クルーズを経験した欧州の客を日本クルーズに取り込み、日本ツアーの企画を強化していきたいと考えており、今後、強いリーダシップを持って取り組んでいく旨の力強い発言がありました。さらに、新しい寄港地の開拓には、文化や伝統が大きな要素になるが、本日の富山県の提案内容はこれにふさわしい内容であるとの評価をいただきました。加えて、今後、新艇の増加によるツアー数の増加が必要となるが、伏木富山港を含め、周辺の港を組み合わせた新たなプログラムを積極的に開発していきたいとの前向きのお話のほか、日本クルーズについては外国人客に対応する優れたガイド・通訳の確保などの課題もあるといった指摘もいただきました。

○ また、オノラート氏からは、①MSCクルーズジャパンが創立10周年を迎えることや、②運航船の一隻の2020年東京オリンピックへの採用について提案を行っており、仮りに実現すれば日本への貢献ができることになる。こうしたタイミングで、本日、先立って富山県知事をお迎えすることができ、当社にとっても非常に良いスタートが切れたとの発言をいただきました。

 

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○ これに対し私からは、MSCクルーズ社が素晴らしいビジョンを持っていらっしゃることを非常に嬉しく、心強く思った。富山県は豊かで美しい自然はもとより欧州からの旅客に関心の高い歴史・文化的資源に恵まれており、伝統的・文化的な体験もできること、食べ物もおいしいこと、また県民参加で環境保全に取組んでいることが評価され、2年前に「G7環境大臣会合」が富山県で開催されたこと、さらに、外国人客に対応できる言語能力の高い人材の育成・確保にも努めたいこと等をお話しました。その上で、只今のオノラートCEOをはじめMSCクルーズ社の皆様のお話をお聞きし、大変感銘を受けた。MSCクルーズ社の成功を祈るとともに、御社と一緒に富山県も発展していければ嬉しく思うと申し上げました。

○ 最後に、ジャン二・オノラートCEOをはじめ、MSCクルーズ社の方々に記念品を贈呈するとともに、日本を来訪される機会に是非、富山県に立ち寄ってほしいと要請しました。

 予定の1時間を約20分オーバーする熱のこもった充実した内容の懇談となり、誠にうれしく存じました。

 

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2018.5. 7